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豪の州首相、感染源のクルーズ船「対応にミス」謝罪 乗客検査せず下船

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のグラディス・ベレジクリアン首相は17日、今年3月にクルーズ船「ルビー・プリンセス」がシドニーに入港した際、新型コロナウイルスの感染が疑われる乗客を下船させたことについて、アウトブレイク(大流行)対応にミスがあったと謝罪した。

米クルーズ船会社「プリンセス・クルーズ」所有のルビー・プリンセスは3月にシドニーに入港した。乗客約2650人の多くがせきなどをしていたものの、州当局は乗客が下船し、そのまま電車やバスで帰宅するのを認めた。

離島にあるタスマニア州の病院で拡大したクラスターを除くと、下船した乗客から62人に2次感染した。

ベレジクリアン州首相は「残念なことに、とりわけ62人については、教訓がすぐに生かされていなかった」と謝罪した。

「愛する人や自分自身が苦しみ続け、そして結果としてトラウマを経験することになるなんて、私には想像もつかない。率直に謝罪したい」

調査で「重大なミス」と結論
ニューサウスウェールズ州の特別調査委員会は14日、ルビー・プリンセスに関する調査の結果を公表した。州保健当局が乗客の下船を許可したことは、「重大なミス」だったと結論付けた。

新型ウイルス感染の疑いがあったにも関わらず、乗客はウイルス検査を受けていなかった。

ルビー・プリンセスに関連した感染者は少なくとも900人に上り、28人が死亡した。

同クルーズ船は、今年6月にメルボルンで新型ウイルスの再流行が起きるまでは、オーストラリア最大のクラスター(感染者集団)の発生源だった。

どんなミスがあったのか
ニュージーランドへの11日間の往復クルーズを終え、ルビー・プリンセスは3月19日にシドニー港に入港した。乗客たちは下船し、公共交通機関や国内線、国際線のフライトを使って帰宅することを認められた。

14日に公表された調査報告書は、ニューサウスウェールズ州保健局は同クルーズ船について、感染リスクが低いと誤って判断したと結論付けた。

また、当局がクルーズ船が入港したその日に綿棒を使ったウイルス検査を行い、直ちに検査結果を得なかったのは「弁解の余地がない」と指摘した。

一方で、組織的な欠陥は見つからず、このミスはすでに州政府によって認識されていたとした。

ルビー・プリンセスでの対応に失敗した後、少なくともほかの十数のクルーズ船がオーストラリアの港での停泊を禁止された

政府による帰国者への指示に従い、ルビー・プリンセンスのオーストラリア人乗客のほとんどは自宅で自主隔離した。

乗客の少なくとも3分の1、約950人は海外からの利用者だった。

調査報告書は、乗客の多くがウイルス検査を受けられなかったため、実際に何人が感染していたのかを完全には評価できないとしている。

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