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アメリカの「死の谷」で54.4度、8月の世界最高気温か

アメリカ・カリフォルニア州デス・ヴァリー(死の谷)国立公園で16日、気温が摂氏54.4度に達し、89年ぶりの暑さを記録したとみられる。米国立気象局(NWS)が現在検証を行っており、記録が確定すれば8月の世界最高気温となる。

現在、米西海岸は熱波に見舞われており、気温は今週さらに上昇すると予想されている。

この猛烈な暑さによってカリフォルニア州内の発電所が機能不全に陥り、停電が2日間続いた。

「うだるような暑さが全身を覆う感じだ」と、デス・ヴァリー国立公園で働くブランディ・スチュワート氏はBBCに述べた。

スチュワート氏は5年間、断続的にこの国立公園で生活し、働いてきた。屋外にいるのがあまりに辛いため、8月中は屋内で過ごす時間が多い。

「外を歩いている時は、たくさんのドライヤーを顔に浴びているようだ」とスチュワート氏は述べた。「熱を体感するし、まるでオーブンの中へ歩いていくようだ。暑さに取り囲まれている状態だ」。

これまでの記録は
16日にひあデス・ヴァリー内のファーネス・クリークで54.4度の気温が観測されたとみられる。

これまでの世界最高気温は、デス・ヴァリーで2013年に観測された54度だった。

デス・ヴァリーでは1913年に56.6度に達したとされているが、論争の的になっている。現代の気象専門家の一部は、当時観測された気温には誤りがあったと考えている。

気象史学者クリストファー・バート氏による2016年の分析によると、1913年に同地域で記録された他の気温から、56.6度という記録に確証が得られないという。

1931年にはチュニジアで55度が観測された。しかしバート氏は、チュニジアでの観測や、植民地時代にアフリカ大陸の各地で観測された気温の記録はほとんど信用できないとみている。

熱波の状況は
現在のアメリカでは、南西部アリゾナ州から北西部ワシントン州に至る西海岸を、熱波が襲っている。

17日と18日に暑さのピークを迎え、今週後半には気温が下がり始めるとみられている。しかし、この猛暑は少なくともあと10日は続く予想だ。

カリフォルニア州で気温が上昇する中、ラッセン郡では15日に大規模な「ファイアネード」(炎の竜巻)が観測された。

カリフォルニア州ラッセン郡で15日に発生した「ファイアネード」(炎の竜巻)

カリフォルニア州内の電力を管理する独立系統運営機関(CISO)は、「需要が供給を上回り始めた状況」を意味するステージ3の緊急事態を宣言した。

この地域の電力の多くは太陽光や風力に依存している。熱波に見舞われる中、人々が冷房を使用することで送電網に負荷がかかり、完全に機能しなくなる恐れがある。

州の電力需要を管理し、完全な電力停止を防ぐために、当局は計画停電を実施してエネルギーを制御している。

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